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基礎体温を計測、記録することで「今の自分」が月経周期のどの位置にいるかがわかります。これは、次の月経の時期を予測でき、予定をたてるうえで役立ちます。また、月経前におこる女性特有の周期的な心身変化に備えて、予防や心構えをするのも大切です。
月経期 | 次の月経の時期を予測して、スケジュールに工夫を。月経開始から2,3日は出血のために身体に負担がかかるのでムリせずに。 |
月経後 ~排卵前 |
心身ともに良好。新しいことに挑戦したり、仕事や勉強、スポーツなど前向きに取り組もう。 |
排卵期 | 妊娠可能な時期。妊娠を望む人もそうでない人も、それぞれ必要な策を講じて。 |
月経前 | PMS症状で、精神的、身体的、社会的症状がでやすい時期。排卵を過ぎたら、予防として食生活、休養、運動に気をつけて。 |
正常な「排卵性周期」の場合、基礎体温表には低温期と高温期の2相性があらわれます。排卵後、12日から16日後に月経がはじまります。(基礎体温型Ⅰ~Ⅳ ただし、基礎体温型Ⅲ・Ⅲ´・Ⅳは黄体機能不全の場合もある) ところが、排卵があっても黄体期が不完全な周期(黄体機能不全周期)や月経があっても実は排卵がない周期(無排卵性周期)があります。 黄体機能不全や無排卵性周期が長く続くと不妊の原因になりますので、医師に相談してみましょう。 ただし、初経から数年間の月経が確立するまではよくみられることで、次第に排卵性周期が現れてきますので心配ありません。 |
排卵があり低温期と高温期の区別はつくが、黄体ホルモンの分泌が不十分で高温期を維持できないために高温期の後半に体温が下降したり、極端に高温期が短いまま月経がおこったりする。妊娠しづらい状態。(基礎体温型Ⅴ ただし、基礎体温型Ⅲ・Ⅲ´・Ⅳが黄体機能不全の場合もある) |
周期的な出血はあるが、基礎体温の変化はあらわれずに低温期のまま月経を迎える。この周期の場合、排卵はないので妊娠しない。(基礎体温型Ⅵ ただし、基礎体温型Ⅴが無排卵性周期の場合もある) |
排卵性周期では、排卵後に体温が上昇しますので、低温期から高温期に変化した頃に排卵があったと推定できます。排卵の後、高温期は12〜16日続きます。
低温期と高温期の差が0.3~0.4度。その時期に排卵があったと推定。
次の月経の12日~16日前に排卵があったと推定。
妊娠した場合は、排卵期に上昇した体温がそのまま高温を続け、16週頃から徐々に下降し20週頃には排卵前の低温期水準に戻ります。
高温期や明らかな高温が17日以上続いたら、妊娠。